研究紹介

研究概要

分散センサ、信号処理、認識理解、データベースなど、情報システムはあらゆる面で飛躍的に発展を続けているが、それを利用する人間の「認知・判断・運動」能力には限界があり、その能力は内的な状態に依存して変化する。人間がその時点で発揮しうる能力と、システムが人間に想定する機能との間に齟齬がある場合、両者の間には「過信」が生じる。例えば人間を系に含むシステムの最適化が、「システムに対する人間の関与を最小化すること」で実現されるとき、人間はシステムに過度に依存した状態に陥り、「認知・判断・運動」能力が著しく低下する。過信状態では本来人間が持つ能力が阻害され、わずかな外乱に対しても、結果としてシステム全体が人間の意図とは全く異なる動作をする場合がある。情報システムの社会的重要性が高まるに従い、「過信」が思わぬ事件や事故につながり、安心・安全な社会の脅威となりつつある。人間と調和する情報環境には「過信を生まない」視点が必要である。そこで本研究では、人間行動に内在する「認知・判断・運動」特性を統合的にモデル化し、観測された行動から過信を検出する方法を確立し、「過信」を招かない情報システムの構築技術を確立する。

Kashin

  • 公開日時:2009年11月15日(日)21時59分
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